上昇傾向

2004年2月23日
近頃、自分に自信がついてきた。
気持ちや思い込みで調子が悪くなっていく患者を
どうすれば沈ませずに一日過ごせるか。
その術が自分で上手くなったと実感している。

O氏は10月に入院した方です。
膠原病でその合併症のため、
肺が繊維化してしまって、もろくなっています。
入院した時は、前にいた病院を無理に退院してきたけど、
えらくていられなかった、、、と、
コンプライアンスが悪いというか、
療養生活にかなりのストレスを感じるタイプの人なんだなと
思ったのですが、
10月に入院して以来、
家に帰りたいとは一言も言いません。
今やっている治療が彼なりに理解できていて、
これからのために必要だとわかっているのだと思います。
彼は、身体が痛くなると熱が出るといい、
朝食後になると解熱鎮痛薬を飲みます。
飲んでも熱は上がる。
とはいっても37℃ちょっと。
でも、それが彼にとっては大事。
36.9℃と37.0℃の差は気分的に違うのです。
38℃なんていったら、その日一日引きずります。

私が担当する日も熱は上がるのですが、
いかに気持ちを沈ませないかがポイント。
沈んだらその日一日は、本当に何もできなくなります。
身体拭きも「いい」、陰部洗浄も「やめる」。
食事ですら「それどころじゃない」。
私の戦略というよりも、
彼の受けとめ方も少しずつ変化してきているのだとは思うのですが、
37℃の熱が出た時は、
「薬飲んだし、午後には下がるでしょう。
 熱がある割には顔はほてってないね。」
「あんまり測ってあがっとったらショックやで、
 ○時まで測らないでおこう」
「御飯食べられそう?って言っても、
 食べなしょうがないもんねえ。
 ゆっくり・・・しとってもえらいだけやで、
 ちゃっちゃと食べて、ちゃっちゃと横になるか」とか。
その日によって状況は変わりますが。
彼の反応も気持ちが沈むことは無く、
笑顔も見られるくらい。
彼の笑顔が私の自信になっています。

今日は夜勤だ〜。
いつも何かしらやり忘れて帰ってきたりしてる。
そんなことの無いように気合い入れて頑張ります。
重症患者もいるしな、、、

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