年が明けてから、
既に2人の患者に尿道留置カテーテルを入れました。
これは三内科ではめったにない事態です。
私が入れた2人共が今日お亡くなりになられました…

1人目は元旦に入れた方。
元々は大腸ファイバー目的で来たのだが、
入院したその日から急に熱が上がった。
後のCTで以前に手術した癌が全身に転移していることがわかり、
みるみるうちに弱っていきました。
昨日も意識はあり、
言葉をかけるとそれに対する反応はありました。
ただ、尿が出なくなった…。
今朝SpO2がガクッと下がり、当直医を呼びに行っている間に
あれよあれよと下がって、
SpO2低下から15分後に亡くなられた。
日勤帯になってから解剖を行い、
全身に転移が確認された。
なんと心臓にも転移があったと。

2人目は4日に入れた方。
彼は三内科に入院して600日が経っていました。
完全寝たきりだったのですが、
危機に瀕しては復活を遂げていました。
ですが、年末から肝不全が進み、黄疸が著明になりました。
眼球結膜が黄色。皮膚も黄色。
3日昼から自然排尿がなくなり、
徐々に尿量が減っていきました。
尿は黒く、胃ろうからの排液は濃緑色でした。
ビリルビン尿といわれるものらしいです。
私は今日の日勤帯の担当でした。
午前中はよかったのですが、
午後になってから血圧が下がり、呼吸も下顎呼吸になりました。
娘が声をかけるとレートは上昇し、
復活しつつあると誰もが思って帰って行きました。
私はやることが残っていたので、
ダラダラと詰所に残っていました。
すると17時半からどんどんレートが落ちていきました。
夜勤さんが主治医を呼びに行っていたときに
病棟を出て帰ってきたのですが、
途中で忘れ物をしたことに気づき、
再び病棟に戻るとモニタ画面上には
レート23、呼吸0という数字が表示されていました。
あんなに間延びした心電図波形は見たことありません。
夜勤さんに聞いたところによると、
18:07、家族に見守られて昇天されたそうです。

年が明けてまだ一週間なのに、
2人の方がいなくなりました。
なんだかとても寂しいです。

三内科で亡くなるというのはあまりないことですが、
一人亡くなると、バタバタと続きます。
私が就職してから、10人は越えている気がします。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索